とある飛行機好きの生活向上ブログ

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中華航空(チャイナエアライン)のマイレージプログラムが大改悪!? 遠のくビジネスクラスでのハワイ旅行

私は昨年ANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)修行を決行し無事解脱しましたから、現在はANAのプラチナ会員でSFCも持っています。

(SFC修行については以下の記事に説明があります。)

 

sfcmiler.hatenablog.com

 

ただ実は、それだけではなくて、デルタ航空とアメリカンエキスプレスの提携ゴールドカードも持っているので、デルタ航空のゴールドメダリオン会員、及びスカイチームエリートプラス会員だったりもするんです。
ということで、ANAのマイルだけではなくて、実はデルタ航空の方にもマイルをちょこちょこ貯めています。

 

誰もが夢見るビジネスクラスでのハワイ旅行


航空会社のマイレージ会員になってマイルを貯めるモチベーションは人それぞれですが、やはり「ハワイ旅行」なんていうのを目標にしている方は多いのではないでしょうか。当然バカンスに行くわけですから、欲を言えば「ビジネスクラスで!」となるのも自然なことだと思います。

日本には日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)という大きな航空会社が二つ存在していて、国際線に限って言えば、JALはどの路線もまんべんなく力を入れているのに対し、ANAはビジネス需要が強い路線に集中した経営を続けてきました。要は、ANAはこれまでリゾート路線にはあまり力を入れてこなかったわけです。A380発注等の最近のニュースからもわかるように、今後はリゾート路線にも注力していくそうですが、とりあえず現時点ではそんな状況なわけです。
それが原因の一端であると私は思っているのですが、実はハワイ旅行に出かける日本人の過半数は、海外の航空会社の便を利用しているそうです。日本人に大人気のリゾート地なのにも関わらず、日本の航空会社の便数や機材が十分なものではないからだと容易に想像できます。

ではみんないったいどこの航空会社の便を使っているのでしょうか?
ユナイテッド航空は料金がけっこう高めだし、デルタ航空の便も安くないことが多いです。ということで、価格面でメリットが大きい大韓航空もしくは中華航空(チャイナエアライン)の便を利用する人がとても多いのが現状なのです。実際に、格安ツアーなんかで行く際に利用することになるのはほぼ間違いなくこの二社のどちらかです。

 

日本人マイラーにあまり縁のないスカイチーム


ちょっと言い過ぎかもしれませんが、非常に面白い事実は、大韓航空もチャイナエアラインも、マイルを精力的に集めている日本人にはあまり縁のない存在だということです。両社は三大航空連合の一つである「スカイチーム」に属しているわけですが、スカイチーム所属の日本の航空会社というのは存在しないからです。そのスカイチームのボスがデルタ航空ですから、ハワイ路線にスカイチームはすごく強いけれど、日本人にはあまりピンとこない話なわけです。

したがって、ハワイ好きな方でかつ、ある程度の頻度で国際線を利用されている方なんかは、積極的にスカイチームを利用してマイルを貯めるのも悪くないわけです。特典航空券を発券する際に、「デルタ航空」、「大韓航空」、「チャイナエアライン」の三社の便から選べるということは、チケットを確保できる可能性も高くなるということを意味します。私の仕事なんかがそうなのですが、何ヶ月も前から休みを確定させて、チケットを確保できる人ばかりではありませんからね。

 

中華航空(チャイナエアライン)のマイレージプログラムが大改悪!?


少し前置きが長くなってしまいましたが、私もそんなわけで、一時帰国の際に時々デルタ航空やチャイナエアラインの便を使ったりして、デルタ航空のマイレージ口座にコツコツとマイルを貯めてきたわけです。言うなればデルタ航空に関して私は「空マイラー」なわけです。

実は2年ほど前にデルタ航空のマイレージプログラムが大改悪され、特典航空券の発券に必要なマイル数もかなり増えたため、目標は「チャイナエアラインのビジネスクラスでハワイ旅行」と設定していました。そしてそんな中届いたのが今回の知らせでした。

この度のチャイナエアラインのマイレージプログラムにおける変更(三日後の3月19日から適用)の内容は、一言で言ってしまえば、「長距離路線でブラックアウト期間を撤廃する代わりに、特典航空券やアップグレードに必要なマイル数を増やす」というものです。
こういった変更というのは、一見合理的に見えなくもないのですが、そもそもブラックアウト期間に設定されているようなハイシーズン中の特典航空券を発券するのは至難の業ですから、一般的にはやはり「改悪」ということになるのだと思います。

今これを読んでいる方の中に、スカイチーム加盟航空会社でマイルを貯めている人はほとんどいないでしょうから、東京-ハワイ路線に限って、どの程度改悪されるのかご紹介したいと思います。

まず、チャイナエアラインからメールで送られてきた新制度における必要マイル一覧の一部は以下の通りです。

 

チャイナエアラインの新しいマイレージプログラム


東京-ホノルル間のビジネスクラス往復特典航空券を発券するために15万マイルが必要であるということがわかります。
では旧制度では何マイル必要だったのかと言うと、通常期間が13万5千マイル、ブラックアウト期間が17万5千マイルでした。

この数字だけ見ると、「大改悪とまでは言えないのでは?」なんて思われるかもしれませんが、注目されて困るような部分というのはいつだってわかりにくく隠されているものなのです。実は特典航空券を二枚発券する際に非常に大きな差が現れます。


旧制度では、東京-ホノルル便のビジネスクラス往復特典航空券を二枚発券する場合にディスカウントがあり、通常期間で24万マイル、ブラックアウト期間でも28万マイルだけで足りたのです。しかしながら、新制度ではこのようなディスカウントは存在しないようなので、二枚発券しようとすると、30万マイルも必要になります。24万マイルと30万マイルの差は6万マイルなわけですが、実際に飛行機に搭乗して6万マイル貯めるのはかなり大変です。
これが私がこの度の変更を「大改悪」と表現している理由です。
いい歳した大人がハワイに一人旅で行くなんてことはまずないでしょうから、当然チケットは少なくとも二枚は必要なわけで、、、

チャイナエアラインは昔いくつか事故を起こしているため、一時期は本当に人気がなく、チケットも一般的にすごく安かったのですが、最近どんどん人気が出てきて、有償チケットも少しずつ確実に値上がりしています。きっと、マイレージ制度をあらためるには頃合いだと判断したのでしょうね。

どうやら「アジア地域内の2地点間」を結ぶ便に関しては特に変更はないようなので、マイルを貯めている方は、今後はそういった路線で使う方が賢いのかもしれません。私も多分そうすると思います。ANAのマイルなら陸マイラー的手法によって何とかなるかもしれませんが、空マイラーで30万マイル貯めるのは私にはハード過ぎます。。。

ちなみに、「陸マイラーって何?」という方は私が過去に書いた以下の記事をご参照ください。

 

sfcmiler.hatenablog.com


私がここで勝手に「空マイラー」と呼んでいるのは、飛行機に乗った距離に応じて普通にマイルを貯めている人たちのことです。
ですから、私はこのブログのことを時々「陸マイラーブログ」なんて呼んでいますが、私自身は正しくは「陸空マイラー」です。他に何かもっといい呼び名あるんでしょうかね、、、

少々話がズレてきてしまいましたが、今回の記事は以上です。
やっぱりコツコツ長い時間をかけてマイルを貯めている者にとって、制度改悪の発表ほど悲しいものはありませんよね。。。