先日、デルタ航空のマイルで特典航空券を予約したところ、二重予約となり深夜に泣きそうになりました。同様の被害者を減らすためにも、こちらに記録を残しておくことにします。
デルタ航空のマイルの使い道
既にご存知の方も多いかと思いますが、デルタ航空とアメックスの提携クレジットカードに関して、最近重大な発表がありました。
今後デルタ航空のマイレージプログラム「スカイマイル」におけるメダリオン会員資格(上級会員資格)が自動付帯ではなくなるということで、かなりと改悪となります。
何分年会費の高いカードですから、私はこれを機に自身が所有する「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の解約を決断しました。ただ、それなりにマイルが貯まっていますから、せっかくなら上級会員のうちにマイルを消費してしまおうと考えたのです。
デルタ航空のマイルの使い道としては、基本的には以下の3つです。
- 通常の特典航空券
- スカイマーク国内線特典航空券
- JTB国内旅行券
1つ目はごく一般的な特典航空券のことで、デルタ航空及びスカイチーム加盟航空会社の便が利用可能です。搭乗者は誰でもOKな点が全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)とは大きく異なります。
2つ目なのですが、スカイマークの国内線特典航空券に交換することも可能です。搭乗者は誰でもOKですし、羽田-千歳や羽田-那覇の往復で20,000マイルと、比較的必要マイル数が低く設定されている点が嬉しいです。ただ、予約後の変更やキャンセルは不可となっている点に要注意です。
その他に第3の選択肢として、JTBの国内旅行券に「1マイル=1円、10,000マイル単位」で交換することもできます。ただ、私が調べた情報によると、有効期限は申し込み日から6か月間で、申し込みから届くまでに4〜6週間かかるそうですから要注意です。
お得な使い道
私もデルタ航空のマイルをどう消費すべきか迷ったのですが、やはり普通の特典航空券に交換するのが一番だと思います。他の2つの選択肢は制約が強過ぎますし、国際線の特典航空券として消費すれば、1マイルの価値を1円よりも高くすることが容易です。
国際線の特典航空券に交換する場合、ANAやJAL同様、1年先までの期間の中から日程を選ぶことができます。搭乗者は本当に誰でもOKで、家族に限らず恋人や友人の分の発券も可能ですから、このメリットをうまく活用するのも賢い使い方と言えるのではないでしょうか。
なお、税金やサーチャージに関しては現金での支払いが必要になります。予約の変更は150米ドル支払うことによって可能であり、150米ドル支払うことによって予約自体をキャンセルし、全マイルをアカウントに戻してもらうことも可能です。
この「変更するのに150米ドル必要」という点がはっきり言って痛いですね。ANAなんかだと日程の変更は無料ですからね。キャンセルに関しても、ANAなら3,000マイルで済むのにデルタ航空だと現金で150米ドルですから、変更及びキャンセルに関しては厳しめのルールになっています。
予約時の注意事項
ここからが今回の本題なのですが、デルタ航空の予約の際には気をつけるべきことがあります。
結論から言ってしまうと、特典航空券はデルタ航空の公式ホームページ上や各種アプリで予約することができるのですが、特に公式サイトのシステムにちょっと問題があるというか、明らかに改善の余地があるのです。私はスマホのアプリの方では試していないので、以下あくまで公式ホームページ上での予約についてです。
まず、タイムアウトの基準が厳しめなのか、通信回線が遅く読み込みに時間がかかっていると結構簡単にタイムアウトになります。なので、仏の心で辛抱強く何度もトライしましょう(笑)
次に、予約の過程で「当該予約をキープ」するようなシステムになってはいないようなので、予約手続き中に他の人にその航空券を取られてしまうと、手続きの最終段階、決済のところでエラーが出ることがあります。
あとは、これは笑えない話なのですが、決済が済んで予約完了!と思いきや、エラーっぽい画面が出ることがあります。正確に言うと、私の場合はエラー表示と共に画面が固まって操作ができない状態になりました。私はてっきり予約はできていないものと思い、再度予約をし、今度は成功したためマイルの残高をチェックしてみたところ、、、明らかにおかしい。もしや、、、と思い予約済みの旅程をチェックしてみると、なんと全く同じ予約が2つ! 冗談抜きに眩暈がしました。
2席確保する場合でもさすがにこんな予約の仕方はしないでしょうし、同じ人間が全く同じ旅程で2つの予約をすることなんて本来あり得ないわけです。体は1つしかないわけですから。でも、どうやらデルタ航空のシステムにはそういった部分をチェックする機能がないようです。
ということで、予約の最終段階でエラーが出た場合は、すぐに再度の予約に取り掛からず、まずは「本当に予約は完了しなかったのか?」をチェックすることを強くお勧めします。私のケースのように「絶対にできていないと思ったら実は予約が完了していた」なんてことがあるかもしれません。
トラプル遭遇時の対処法
さて、それでは私のようにトラブった場合にどうすれば良いのか?という話ですが、もちろん直接電話で問い合わせるのが一番です。
予約後すぐならオンラインで予約のキャンセルができるかも、、、と思ってすぐさま試してみたのですが、やはり150米ドルの支払いが必要なようだったので諦めて電話で問い合わせることにしました。
しかしながら、私が今回のトラブルに遭遇したのは22時頃。デルタ航空のデスクが20時までしか問い合わせを受け付けていないことを知り再度の絶望。
と思いきや、最終的に何とか問い合わせることができたので以下その方法をご紹介します。
まず、デルタ航空の公式ホームページにアクセスします。
右上にある「お問い合せ」を選択。
中央にある「お電話はこちら」を選択。
上の画像上部にある「電話をお掛けになる場合」のところで「アジア」->「日本」を選択。
するとこんな画面が出てきます。もちろん営業時間内ならこちらの番号にかければ良いわけですが、そうでない場合は「全ての電話番号を表示」を選択してみましょう。
こんな画面が表示されるので、一番下の「各国語によるサポート」を選択。
このような表示に辿り着くはずなので、「日本語」と書いてある下の番号にかければOKです。
韓国語や中国語といった表示もあるので躊躇ってしまうかもしれませんが、かけると真っ先に日本語のアナウンスがあり、オペレーターとはもちろん日本語でコミュニケーションが取れますから全く問題ないはずです。
なお、この番号はデルタ航空の本拠地アメリカの番号ですから、国番号は「+1」です。ANAのデスクなんかと同じで、日本時間の深夜帯はアメリカ側で対応してもらえるわけです。直接国際電話をかけると通話料が高いので、Skypeなんかを利用することをお勧めします。国や地域を選ぶところで「アメリカ」を選択し、あとは上の画像に表示されている番号を打ち込むだけです。
実際に電話をかけるとすぐにつながり、二重予約になってしまった旨伝えると、その場ですぐにそのうちの1つをキャンセルしてくれました。マイルを戻すには少しだけ時間がかかるとのことでしたが、20分か30分後くらいにはしっかり戻っていました。後日クレジットカードの請求を確認してみたところ、税金及びサーチャージ分がしっかりとマイナス表記で戻されていることが確認でき一安心。一時はどうなることかと思いましたが、満足いく対応をしてもらえたので良かったです。
まとめ
ということで、デルタ航空のマイルを利用した特典航空券予約には若干クセがあるというか、公式ホームページ及びそのシステムに若干不安定な部分がある気がします。ですから、予約状況なんかをよく確認しつつ、慎重に予約をする必要があるのかなと。
ただ、デルタ航空のカスタマーサービス自体はしっかりしていると思いますので、困った際には躊躇わずに電話をかければよいと思います。日本の会社ではありませんが、日本語でしっかりとコミュニケーションがとれる体制が整っているようです。
ちなみに、今回私が予約したのは一時帰国用の中国東方航空の北京-東京便。必要マイル数はエコノミークラスの場合で35,000マイル。税金及びサーチャージ分で別途15,000円程度かかりました。ANAのエコノミークラス特典航空券であれば、レギュラーシーズンで20,000マイル。税金及びサーチャージで大体10,000円くらいですから、やはりデルタ航空のマイル単価はANAのそれに比べるとだいぶ安いですね。ただ、北京便はビジネス需要が旺盛なせいかシンガポール等のより遠方へのフライトよりもチケットは高いことが多いです。往復で6万円台後半くらいであることが多いので、1マイルの価値としては「1マイル=1.5円」くらいでしょうか。1円よりは高いわけですが、可能であれば、やはり中長距離のビジネスクラス特典航空券として消費するのが一番でしょうね。
スカイチーム所属の中国の民間航空会社である中国東方航空を利用するのは今回が初めてなので、搭乗後には当ブログ上で搭乗レポートをアップしたいなと思っています。
とまあそんなこんなで、兎にも角にも当記事が今後デルタ航空のマイルで特典航空券の予約をされる方の参考になれば幸いです。