ドイツのフランクフルト空港内にあるルフトハンザドイツ航空の「Senator Lounge(セネターラウンジ)」を利用しましたのでご紹介したいと思います。
フランクフルト空港
今回利用したドイツのフランクフルト空港(Flughafen Frankfurt am Main)ですが、ドイツ最大の空港であると共に、ロンドンのヒースロー空港、パリのシャルル・ド・ゴール空港と並ぶヨーロッパにおける主要空港の一つとなっています。ドイツ最大の航空会社であるルフトハンザドイツ航空(Deutsche Lufthansa AG)のメインハブ空港でもあります。
ヒースローはワンワールド所属のブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)、シャルル・ド・ゴールはスカイチーム所属のエールフランス(Air France)のハブ空港ですから、ルフトハンザはもちろんのこと、全日本空輸(ANA)等のスターアライアンス加盟航空会社の利用者にとっては、このフランクフルト空港がヨーロッパにおける拠点となります。
ドイツにはここ以外にもミュンヘン空港という大きな空港があり、そちらもルフトハンザのハブではあるのですが、フランクフルト空港で捌ききれない分をミュンヘンで担っている、という形のようです。
セネターラウンジ
この日、私はドイツから中国に戻るためフランクフルト空港にやってきました。
利用したのは中国のフラッグキャリアである中国国際航空(エア・チャイナ、Air China)のエコノミークラスでしたが、こちらの空港にはスターアライアンスゴールドの会員資格で利用可能なラウンジがあったため、搭乗時刻までそちらで過ごすことにしました。
制限エリアに入り、フラフラ歩いているとルフトハンザのビジネスラウンジの案内が目に入ったためそちらに行ってみることに。受付のお姉さんに搭乗券を渡すと、、、
「あら、搭乗までまだ2時間もあるわ。セネターラウンジの方を利用するべきよ。」
とのことで、場所を教えてもらいそちらに向かうことに。スターアライアンスゴールドで利用可能なルフトハンザのラウンジには「ビジネスラウンジ」と「セネターラウンジ」の2種類があり、後者の方が質は高いのですが、同じエリアにあるとは知らなかったのです。
フランクフルト空港とミュンヘン空港合わせて過去何度もラウンジは利用しているのですが、どちらもかなり大きな空港であり、セネターラウンジだけでもいくつもあります。ビジネスラウンジとセネターラウンジが隣接している場合もあれば、全く違う場所に分かれて存在していることもあるのです。今回は後者でした。
ということで、数分歩いて到着。
セネターラウンジを利用する場合、まずここで受付のお姉さんに搭乗券を提示します。
奥へ進むとこんな表記が。スターアライアンスゴールドで入室可能であることがわかります。
階段を上がればラウンジの入り口に到着です。
中に入ると受付があるのですが、そこで搭乗券を再度提示する必要はありません。
ちなみに、ブロガー的には大変心苦しいのですが、ラウンジ内部の写真は今回は撮っていません。実はですね、昨年フランスの某ラウンジで受け付けのお姉さんとこれに関して色々話をする機会があったのですが、やはりこの手のVIPラウンジでは「写真は撮るべきではない」というのが一般的なマナーとされているようです。そのお姉さんも「聞かれたら丁寧にお断りするように」と上から言われているとのことでした。航空会社側からしたらラウンジ内にいるのは上客ですし、遠距離であってもカメラを向けられることに不快感を感じる人はいます。ANA便の時間とも重なっていましたから、日本人のゲストも結構いましたし、四方八方にカメラを向けてパシャパシャやっている人もいました。やはり客観的に見るとマナー違反です。自分が取ってきたフードの撮影程度なら許容範囲内だろうと私は考えていますが、こういった場所では他人にカメラを向けるべきではありません。ブログ掲載時に顔にモザイクをかければよいという話ではないのです。
そんなわけで、最近の私は以前に比べて旅行中に写真を撮ることがだいぶ減りました。もちろん観光地やその辺の路上では普通に撮りますが、レストランなんかでは控えることが多いです。クールではないし、あのシャッター音はどう考えても他のゲストにとってはノイズです。もちろんこれはお店の格や店主のポリシーに依存する話でもありますが。実は、恥ずかしい話なのですが、某国の某バーにて、カクテルがあまりに美しかったので写真を撮ろうとしたところ、「お客様、当店では是非リラックスしていただきたいので、スマートフォンはおしまいください。」なんて言われたことがあります。顔から火が出るほど恥ずかしかったです。私はそれ以来注意するようになったのですが、高級店の料理の写真を毎回一品一品アップするのが「生業」なブロガーさん、最近ではすごく多いですよね。考えていることはわかります。それをやることでその時の食事代くらいは稼げたりするわけですから。ただ、私はそういう下品な人間にはなりたくないなと思っています。「店員さんに事前に許可を得るべき」という意見もあります。ただ、私はまともなお店でそんな野暮ったい質問をすること自体が下品だと考えています。某国にある某バーをイタリア人の友人と訪れた際に、見たことのないウイスキーがあり、念のためと思って注文する前に値段を聞いたところ、「おいおい、勘弁してくれよ、、、」と友人に呆れられました。もっと言うと、この日も直前までドイツ人のお偉いさんと打ち合わせをしていましたが、アッパークラスの白人たちは仕事上のゲストと一緒にいる時には決してスマホなど取り出しません。いちいち教わらなくとも、マナーなどというものはちょっと冷静になって考えてみればわかるんですよね、結局のところ。
シャワールーム
説教じみた話が長くなってしまい申し訳ありませんでした。話をラウンジに戻しましょう(笑)
この日は長距離便の利用直前ということで、シャワールームを利用しました。私は汗かきな上、肌が弱いので、長距離フライトの前にシャワーを浴びられるかどうかはかなり重要なのです。たまにラウンジ内のシャワールームが混んでいることがあるので、この日もラウンジ入室後すぐにシャワールームに向かいました。
ルフトハンザのシャワールームの受け付けにはスタッフがいないことが非常に多いので、直接シャワールームの扉の方まで移動すると掃除のおばちゃんを発見。「ちょうど清掃が済んだからすぐに使えるわよ」とのことで待ち時間ゼロで入れました。ラウンジ内にはたくさんのゲストがいたのですが、杞憂だったようです。
シャワールームの中はこんな感じ。
アメニティーが充実、、、というわけではありませんが、ドライヤーにティッシュペーパー、タオルがありますから個人的には十分です。全体的に清掃もしっかりされており清潔でした。ちなみに、ハンドウォッシュとボディーローションはロクシタンでした。
洗面台の斜め向かいに物が置けるスペースがあり、その正面にトイレ、一番奥がシャワーブースになっています。
トイレはウォシュレット機能こそありませんが清潔でしたし、バーに掛かっているバスタオルは厚手でサイズも大きく快適でした。
シャワーに関しては、レインシャワーとハンドシャワーの2系統。レインシャワーしかないセネターラウンジというのも存在するので、やはりハンドシャワーがあると嬉しいです。
シャワーはボタンスウィッチになっていて、これが個人的には非常に気に入っています。なんかこう、近未来感があるんですよね、、、(笑)
なお、シャンプーとシャワージェルはロクシタン。
ここのシャワー、本当に最高でした。水圧が強くて、ハンドシャワーでも結構ドバーッと出るんですよね。温度調節も容易で、とにかくものすごく快適でした。
スッキリして身支度を整え、廊下にいたおばちゃんにお礼を言って再びラウンジのメインフロアーへ。
食事と飲み物
フードコーナーに行ってみたところ、結構充実していたので色々試してみることに。飲み物に関しては、お決まりのビールサーバーはもちろんのこと、ワインも数種類用意されておりかなり充実していました。
私はチーズとハムが大好きなのですが、なかなか中国では手に入りませんから、本当にこういう一時が最高に嬉しいです。写真に写っているスパークリングワインも美味しかったですし、この後で飲んだビールも素晴らしかったです。
ちなみに私、昔から本当に記憶力が悪く、ルフトハンザのラウンジを訪れる度に不安になってググっています。あのビールサーバーのバーをどちら側に倒せば良いのかを調べるためです。グラスを泡まみれにして近くにいたドイツ人に何とも言えない憐れみに満ちた表情をされたことがあるので。
そう考えてみると、自分も結構恥をかいてきたな、、、なんて思います。まあでも、バーのカクテルを撮影しちゃダメとか、バーテンダーさんにお酒の値段を聞いてはダメとか、ビールサーバーのバーを倒す向きとか、そういうのは学校では教えてくれませんからね。ローワークラスの凡人がジェントルマンになるのはなかなか大変なんですよね。。。
そんなことをボーっと考えながら搭乗ゲートへ。
エキスポ塗装のB777-300ERで中国に戻りました。
感想
ということで、今回はフランクフルト空港のセネターラウンジについて、シャワールームを中心にご紹介させていただきました。
いやぁ〜とにかくシャワーが最高でした。水圧が高くてドバーッと出るし、温度も安定しているし。ロクシタンの柑橘系の香りもすごく良かったです。
フードとドリンクも素晴らしかったです。どれも本当に美味しくて、あのレベルのものが無料で食べ放題飲み放題というのは本当にすごいことだと思います。私は2015年に60万円ほどかけていわゆる修行によりANAのプラチナ会員になり、SFC(スーパーフライヤーズカード)を取得したのですが、もう元は取れた気がします。これまたセコい話ですが(笑)
ということで、最後に私からの重要なメッセージですが、フランクフルト空港やミュンヘン空港にあるルフトハンザのラウンジ利用時には、「セネターラウンジの有無」を確認し、ある場合はなるべくそちらを利用しましょう。ちなみに、ビジネスラウンジとセネターラウンジが隣接しているタイプの場合、受け付けは共通であり、「あなたはこちら」みたいな感じでセネターラウンジの方に誘導されるはずです。
とまあそんなこんなで、いやぁ〜いいものですね、航空会社ラウンジというのは!