今回はフランスのパリにあるシャルル・ド・ゴール空港のエアポートホテルの利用方法についてのご紹介、そして宿泊レポートをお送りしたいと思います。
エアポートホテル
皆さんも「エアポートホテル」というのは耳にしたことがあるかと思いますし、利用経験のある方も多いかと思います。
日を跨ぐ乗り継ぎなど、空港周辺での宿泊が必要な際に便利なのがこのエアポートホテルなのですが、空港の中にあったりターミナルに隣接していたりする場合もあれば、エアポートホテルを名乗りつつも空港からだいぶ離れているなんていうケースも珍しくありません。
今回取り上げるのは、ヨーロッパにおける大規模空港の一つ、フランスのパリにある「シャルル・ド・ゴール空港」(Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)のエアポートホテルなのですが、この空港のエアポートホテルも空港に近くないことでよく知られています。
非常に大きな空港ですからエアポートホテルもたくさんあるのですが、第2ターミナル直結のシェラトンと第3ターミナル直結のイビスホテル以外は全て空港からある程度離れています。日本人が主に利用するのは第2ターミナルなので、シェラトンが圧倒的に便利ではあるのですが、結構高いです。ですから、予算の都合で空港から離れたホテルを利用する方は少なくないかと思います。
空港から離れたエアポートホテルを利用する場合、タクシーだとある程度お金がかかりますから、基本的には各ホテルの無料シャトル(無料送迎サービス)を利用することになるかと思います。今回私は世界最大のホテルグループであるマリオット系列の「Courtyard Paris Roissy Charles de Gaulle Airport Hotel」というホテルを利用しましたので、以下、ホテルへの行き方を含めご紹介したいと思います。ホテルに向かう際のシャトルの乗り場は共通なので、他のホテルを利用する場合であっても当記事を読んでおけば迷わないはずです。
シャトル乗り場の場所
シャルル・ド・ゴール空港はヨーロッパにおける巨大ハブ空港ですから、実に様々な空港から人が集まります。エアポートホテルに向かう無料シャトルの乗り場は第2ターミナルにあるTGV及びRERの駅があるエリアにあるため、第2ターミナルへの到着なら話は簡単なのですが、それ以外の場合は少しだけ移動が必要です。
今回私は第1ターミナル到着だったため、預け入れた荷物を受け取り制限エリアから出た後、空港内のターミナル間を結ぶ無料のエアポートシャトル(CDGVAL)でTGV及びRERの駅まで移動しました。
鉄道の駅の5階がエアポートホテルに向かうシャトルの乗り場になっています。空港内にはこんな感じの案内も出ているには出ているのですが、やはり事前に場所を把握しておいた方が安心です。
空港内をうろうろしていると、親切そうなフランス人のおばちゃんが「どこに行きたいの?」なんて笑顔で話しかけてくるかもしれませんが、絶対に行き方を教えてもらってはなりません。結構な額を請求されます。
少し話がズレましたが、エアポートシャトルを降り、上の階に上がると「La Brioche Dorée」という名前のお店が目に入るはずです。
このお店の向かい側に階段があり、この階段を上がったところが各ホテルに向かうシャトルの乗り場となっています。
乗り場はこんな感じ。
「Platform 1」と「Platform 2」という二つのプラットホームがありますから、案内板で確認し、自分が利用するホテルのシャトルが停まるプラットホームで待っていれば大丈夫です。
なお、今回私が利用したコートヤードホテルであればPlatform 2であり、そこで待っていたところ、ホテルのロゴ入りバンが停まり、それでホテルへと向かいました。こちらのホテルの場合、シャトルは20-25分おき、空港から宿までの所要時間は10-15分程度ですが、これはもちろんホテルに依るかと思います。
予備知識
なぜ今回私はわざわざこんな記事を書いているかというと、実は、上でご紹介したようなシャトル乗り場の案内がホテルの公式サイトになかったからです。というか正確には、「日本人にはないように見える」のです。
今回私が利用したホテルの公式サイトには以下のような案内があるのみです。
これでは無料のシャトルサービスがあることはわかっても、どこからそれに乗れるのかがわかりません。
しかし、実は日本語のページから英語のページに切り替えると、以下のように表示内容が変化します。
これを読めばシャトルの乗り場の位置がよく分かるわけです。
こんな感じで、言語の違いによって表示される情報に差異があるケースは決して珍しくないので、こういうことがある、ということだけでも覚えておいて損はないのではないでしょうか。
宿泊レポート
ということで以下は「Courtyard Paris Roissy Charles de Gaulle Airport Hotel」(コートヤード・パリ・ロワシー・シャルル・ド・ゴール・エアポート・ホテル)の宿泊レポートです。
エアポートホテルということで、基本的には1泊するだけですからあまり質は問題にはならないのかもしれませんが、なかなか小綺麗でいいホテルでした。
シャトルを降り、ホテルの中へ入るとロビーはこんな感じ。
フロントはこぢんまりとしていて、フロントのすぐ左は売店になっていました。アルコールを含む冷えた飲み物なども購入可能です。
ロビー階にはバーもあります。
チェックインを済ませ部屋へ。廊下の絨毯がエアポートホテルであることを主張していました。
それでは部屋の中へ。今回利用したのは最も安価なダブルベッド1台のお部屋です。
なお、私はSPGアメックスを持っているので、マリオットのロイヤルティプログラムであるマリオットボンヴォイのゴールドエリート会員なのですが、特に部屋のアップグレード等はありませんでした。ただまあ、ひとり旅ですし、短時間の滞在ですから全く問題ありません。
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冷蔵庫は空なので、売店で買った飲み物を冷やしておくのに重宝しました。
バスルームはバスタブこそありませんでしたが、十分な水圧のハンドシャワーで快適でした。シンク周りも清潔に保たれていて気分良く利用することができました。
トイレはやはりフランスということでウォシュレットではありませんが、バスルームとは分離された個室になっていますから、個人的には非常に好感が持てました。
なお、部屋の窓からの眺めはこんな感じでした。
特に豪華な部屋というわけではありませんが、とにかく全体的に非常に清潔感があり、部屋にいて気分が良かったです。
ホテルのバー
この日の夕食ですが、せっかくなのでホテルのバーを利用することにしました。
まずはビールで喉を潤します。
この日注文したのは、、、「コートヤード バーガー」!
このハンバーガーがかなり本格的ですごく美味しかったです。山盛りポテトをおかわりしたビールで流し込み、大満足の夕食になりました。
ちなみに、「まだ飲むんかいっ!」なんて突っ込まれそうですが、部屋に戻ってシャワーを浴び、売店で買って冷やしておいたカールスバーグのナイトエディションを飲んだのですが、これがまたすごく美味しかったです。
程良くアルコールが入り、ふかふかのベッドで心地よい眠りに。なかなか悪くないパリ滞在となりました。
あとがき
ということで以上、今回はフランスのシャルル・ド・ゴール空港利用時のエアポートホテルのご紹介でした。
近年海外旅行慣れした日本人が増えているわけですが、はっきり言ってパリの治安というのは決して良好とは言えませんし、お金目的の軽犯罪も多いです。空港や街中でもギラギラした目つきのいかにもといった感じの輩をよく目にしました。行ってみればわかりますが、アジア人は明らかにターゲットになります。ですから、今回ご紹介したような内容も含め、現地情報はなるべく事前に得ておくことをお勧めします。冗談抜きに、空港内で大きなスーツケースを引きながらいかにも道に迷ったような雰囲気を出していたら、変なのが寄ってきます。私は軽く口論になり、最後にフランス語で酷く罵られました。そういうので気分を害すことになっては残念ですから、やはり備えあれば憂いなしです。
ちなみに、空港から市街地への行き方に関しては、以下の記事が参考になるかもしれません。
最後にちょっとだけ個人的な感想ですが、フランスに関しては、人によって合う合わないがはっきり分かれる気がします。特に、日本人男性の中にはもしかしたら苦手な方が多いかもしれません。実際にパリの街を歩いてみて、大都市の割にはアジア人が少ないなと感じました。それでも女性はたまに見かけましたが、アジア系の男性は本当に少なかったです。
しかしながら、やはりお洒落な雰囲気は確実にあります。女性が結構派手な格好で歩いていても街全体に完全に溶け込みますから、あの空気感に魅了される女性は少なくないのではないでしょうか。
とまあそんなこんなで、今回はこの辺で筆を置くことにしますが、パリはヨーロッパを代表する大都市ですから、旅好きな方には是非訪れてみていただきたいなと思いますし、その際に当記事がほんの少しでもお役に立てば幸いです。