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コロナバブルは今後も続く?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴ういわゆる「コロナバブル」が止まりません。日経平均株価は3万円を突破し、本日(2021年2月22日)の終値でも3万円をキープしています。
「コロナ禍なのにバブル?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、株価がぐんぐん上がっている理由に関しては以下の記事を参照してください。
こちらの記事を書いてから1か月が経ったわけですが、この1か月でマーケットのトレンドが変化したように感じられます。
鍵は「為替相場」です。昨年の夏頃から株価ばかりがすごい勢いで上昇を続けてきたわけですが、そんな中にあっても為替相場にはほとんど動きがありませんでした。要は株価が上がっているのに一向に円安にならないのです。
株価が上がっているだけで実体経済が良くなってきているわけではありませんから、まあそりゃそうだろう、、、と私は思っていました。ですから株価に関してもそろそろ天井、もしくは強烈な調整が入るのではないかと思っていたのです。
しかしながら、この1か月でだいぶ雰囲気が変わってきました。私は日経平均株価は精神的な壁である3万円を前にして、当分の間揉み合いを続けることになる可能性が高いのではないかと思っていたのですが、その壁はあまりにもあっさりと超えられてしまいました。さらにそのタイミングで為替相場におけるクロス円レートが円安方向に一斉に動き出し、ユーロ、ポンド、人民元、、、どの通貨も対円で大きく値を上げました。
また、このことの背景には政治的な要因もあります。首都圏で新型コロナの濃厚接触者の追跡調査が停止され、それに伴ってぐんぐんと新規感染者数が減ってきたわけで、緊急事態宣言の解除も近いだろう、、、と思いきや、解除に否定的な世論が非常に強く、「ゴールデンウィークまでは継続するべき!」なんて声すら出ているのが現状です。仮に近々解除されたとしても、引き続き自粛ムードは続く可能性が高いように思われます。
「コロナバブル」ですから、コロナ禍が収束し、実体経済が回復基調を示すまでは現状が続くわけです。巷にはコロナによる失業等で経済困窮で苦しんでいる国民が山ほどいるわけで、そういった人たちがある程度経済的に回復するまでは日銀も金融緩和を止められないのです。アメリカのFRB(連邦準備制度)も現在の金融緩和を今後数年は維持せざるを得ないだろうと言われています。
新型コロナのワクチン接種も日本ではまだ始まったばかり。アクティブな若者たちが接種する前に秋がやってきて、再び新規感染者数が上昇傾向に転じるのは目に見えています。
ということで、少なくとも次の冬まで、つまり今後1年間は低リスクな投資が可能なのではないか、というのが私の意見です。私は弱小ブロガーですが、それでもこれを読んだ方の中にはもしかしたら、私の言うことを信じてこれをきっかけに投資を始める、もしくは買い増したりする方もいるかもしれません。顔の見えない相手とは言え、他人から恨まれるのは嫌なので慎重に言葉を選んでいるわけですが、まあ今後1年は大丈夫だろうと。
ということで、コロナバブルは2021年も続きます!(多分)
私も買いました
実は上にリンクを貼った1か月前のブログ記事をアップした段階では、私はほとんど何も金融商品を保有していませんでした。そのくらい日経平均株価3万円というのは大きな壁に思われたのです。大きな調整が入ったら株でも買おうかな、、、と思っていました。
しかし、上述のようなトレンドの転換を目にし、これならいけると判断し未使用だったNISA枠も利用して投資信託を幾つか買いました。
基本的には私は「投資信託なんかよりも個別株の方が得!」という考えですが、どうしても高値掴みのリスクが大きく感じられて手を出せませんでした。私の投資のモチベーションは「現金一括払いで中古マンション購入」と「老後必要になる資金の準備」なので、大きく増えなくてもいいから元本割れだけは極力避けたい、という思いが強いのです。
今回、購入商品選定のため各商品のパフォーマンスを調べつつ色々と検討を重ねたので、今回はその情報をシェアしておこうと思い筆をとった次第です。
以下、「このチャンスを見過ごしたくないけれど、具体的に何を買えばいいのかわからない」という方に向けて、どのような選択肢があるのかをざっとご紹介したいと思います。
個別株
言うまでもなく投資の王道ですが、私は今は怖くて手が出せません。
上にリンクを貼った1か月前の記事では、JALとANAが良さそうだと書きました。私の記事がきっかけで購入された方は結構儲かったのですはないでしょうか?
ただ現在の価格では私は買えません。両社の収益の柱である国際線は一向に飛ばせる目処が立っていないわけで、今後も赤字を垂れ流すことになる可能性が非常に高いからです。
そんなわけで、現在の私にはブログで自信を持ってお勧めできる個別株はありません。
投資信託(ETFを含む)
現在のようなマーケットの状況であれば、やはり投資先として最も堅実なのは投資信託だと思います。
最も人気があるのはETF(上場投資信託)によるいわゆる「インデックス(指数)投資」です。
経済系、マネー系の各種メディアが「鉄板」だと推しているのは「S&P 500」への投資です。これは「Standard & Poor's 500 Stock Index」というアメリカの優良企業500社で構成された株価指数への投資のことです。
指数連動型のETFに投資をした場合、基本的にはその指数が上がれば含み益が発生し、下がれば含み損ということになります。
この「S&P 500」に投資した場合、ざっくり言えば、アメリカが経済成長を続ける限り中長期で見れば必ずこの指数は上がるので、経済成長さえしていれば基本的には儲かります。例えば、リーマンショックの時などにはこの指数は大きく落ち込んでいますから、短期間の保有であれば損をする可能性はあります。しかしながら、長期保有であれば「年利6%」は最低でも実現可能と言われていて、実際に過去のデータを見ればそれは明らかです。
ですから、長期間の投資ということであればもうこれ一択と言って過言ではありません。参考までに過去20年間分の「S&P 500」の指数データを貼り付けておきますが、この指数は本当に強いです。
いわゆる「GAFAM」(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)が典型例ですが、アメリカのテック企業は本当にとてつもなく強く、随時イノベーションが生まれているため、経済成長が極端に停滞するシナリオが思い浮かびません。AI技術なんかもこれから実用化が加速していくわけで、伸び代の面でも当分は心配不要と言えます。
今後10年20年かけて資産形成をしたいという方であれば、ただひたすら「S&P 500」への投資を続ければ良いのではないでしょうか。
日経平均株価に投資をされている方も多いかとは思います。この半年〜1年間はそれで大きく儲けられたとは思いますが、長期的に見れば日本株への投資など悪手以外の何物でもありません。皆さんは日本経済に伸び代があると思いますか? 日本にGoogleやAppleみたいな会社ってありましたっけ? 最近であればソフトバンクグループの決算は確かに良かったです。ただ、あそこは現在は実質的に投資ファンドであり、投資が今回すごく上手くいったからこういった結果になっただけです。GAFAMのように「テクノロジー」や価値の高い「モノ」を自社で生み出せる会社とはあまりにも格が違います。AppleがEVへの参入を発表したわけで、トヨタ自動車が10年後に十分に戦えているかどうかも微妙です。個人的には、日本に投資したいと思える会社などありません。
ただ強いて言えば、東京の不動産です。これの価値は特別だと思います。ニューヨークやパリ、北京等の大都市を歩いてみればわかりますが、どう考えても東京が最高です。ここ数ヶ月、電通等の業績の悪化した日本の大企業の自社ビル売却のニュースが立て続けに報道されていますが、買い手はいくらでもいます。そのくらい東京の不動産は価値の割に安いのです。「これからの時代、リモートワークが一般的になるからもう東京に住む必要はない」などと言っている人がいますが、個人的にはいわゆる「ちょっと何言ってるかわからない」というやつです。一度東京の23区内に住んだことがある者は地方では暮らせません。日本では東京にのみ全てがあるからです。「必要」かどうかというよりは、皆単純に東京にいたいのです。私には北京で数年間暮らした経験があります。超大国の首都です。だからわかるのです。「いくら出してもいいから東京の不動産を手に入れたい」と思う中国の富裕層たちの気持ちが。
そんなわけで、私は日経平均株価連動型の投資信託には手を出していませんが、日本の「REIT」(リート、不動産投資信託)を今回買いました。「コロナ禍なのに不動産?」と思われるかもしれませんが、コロナ騒動が収まってきた後のことも考えるとポートフォリオに組み込んでおいても悪くないのではないかなと。もっとも、「S&P 500だけで良くない?」と言われればまあそうだねという話にはなるわけですが。
株式、リート、とくれば残りは「債券」なわけですが、安全志向というか、「元本割れだけは絶対に嫌!」という人にはやはりこれが向いているのかなという気がします。株式やリートに比べれば基準価額の変化が緩慢だったりします。
私は「SBI証券」を利用しているのですが、「SBI-ピムコ世界金融ハイブリッド証券戦略ファンド(毎月決算型・通貨プレミアム)」なんかはここで名前を出してお勧めできるくらいの優良ファンドだと思います。
これを見るとわかりますが、コロナ禍を完全に吸収していることがわかります。設定日(2016年2月26日)以来常に利益を生み出し続けているわけで、素晴らしいパフォーマンスに感心します。
この商品の詳細を眺めていて思ったのですが、銀行にお金を預けるくらいなら、こういう安定感のあるファンドに突っ込んでおいた方がはるかにマシですよね。元本割れのリスクはもちろんゼロではありませんが、この手の債券ファンドの場合、元本を大きく割るリスクは決して高くはありませんから。
FX(外国為替証拠金取引)
これは投資ではありませんね。ただのギャンブルです。
私は投資信託では通算でプラスですが、FXではマイナスです。というか、8桁円のマイナスです。
お勧めしません。ギャンブルとしてお遊びでやるならいいとは思いますが。
全体のトレンドくらいははっきりしていると良いのですが、特に今はわからないですね。円安傾向には見えますが、特に米ドルは上値がすごく重い感じがしますし。
仮想通貨(暗号通貨)
あの日から気付けば3年が過ぎました。
「ネム(XEM)」なんか買わずに大人しくビットコイン(BTC)かイーサリアム(ETH)、もしくはもうちょっと機転が利くならバイナンスコイン(BNB)でも買っていれば今頃もう少しまともな生活が送れたのかもしれません。
私の失敗談は置いておくとして、前回(2017年)の仮想通貨バブル崩壊から約3年ほど経ち、再び仮想通貨バブルがやってきました。
ただ、前回のバブルとは異なり、今回は大企業や銀行まで参入してきていますからだいぶ雰囲気が異なります。
結論から言えば、今からビットコインを買うくらいなら投資信託の方がいいだろう、というのが私の意見です。買うのであれば、やはりいわゆる「草コイン」と呼ばれている激安コインの将来に賭けるのが面白いのではないでしょうか。10年後に100倍や1000倍になっている可能性があります。
ある程度余裕資金がある方であれば、投資信託で堅実に増やすのが一番だとは思いますが、中には私のように「年利6%では人生を変えられない」という方もいるかと思います。そういう人にとってはもう仮想通貨投資くらいしか選択肢はないのではないでしょうか?
年利6%でグルグル回したとして、「1.06^12 = 2.01」ですから、元本が倍になるのに12年もかかります。ただ、仮想通貨の場合は倍や3倍になるのに1か月かからなかったりしますからね、、、もちろん逆も然りなのが恐ろしいところなのですが。
個人的には、パチンコや競馬等のギャンブルよりも草コインに絞った仮想通貨投資の方がよほど面白いのではないかと思います。
なお、草コインの買い方ですが、まずは「ビットフライヤー(bitFlyer)」等の日本の仮想通貨取引所でビットコインを日本円で購入し、それを「バイナンス(Binance)」等の取引所のビットコイン口座に送金すれば、そのビットコインで購入が可能です。
バイナンスのアカウントはこちらのリンクから開設可能です。
ちなみに、かくいう私も現在は草コインのみ保有しています。前回の仮想通貨バブル崩壊時点と比べれば、一部のコインは5倍くらいにはなりましたが、1万円分買ったものが5倍になってもたったの5万円ですからね、、、100倍1000倍になることを祈りつつ、今後も放置しておくつもりです。数年後に「仮想通貨で家買いました」なんてタイトルでブログ記事が書けるといいのですが。そういった可能性が普通にあるというのが仮想通貨投資の魅力なのだと思います。
まとめ
コロナ禍は一向に収束する気配がなく、日銀やFRBによる金融緩和も当分続く可能性が高いです。ある程度の「調整」はあり得るものの、株価が大きくは下がりにくい状況であることは確かと言えるのではないでしょうか。
銀行に現金を預けたところで利子などほぼゼロなわけで、受容可能なリスクの範囲で投資には積極的に取り組んでいくべきなのかもしれません。要は、現金預金のみで資産形成を目指そうとした際の「機会損失」がシャレにならないレベルで大きくなってきているのです。
具体的な投資先としては、アメリカ株を対象としたインデックス投資、特に「S&P 500」に連動したETFの購入が最も理にかなっていると言えます。長期的に見れば、「年利6%」での運用が高確率で実現可能です。「ドルコスト平均法」を取り入れ、毎月決まった日に一定額を買い増していくスタイルが一番です。これ以上にバランスのとれた堅実な投資は他にありません。
「分散投資」は重要ですから、リートや債券系のファンドなどをポートフォリオに組み込むのも悪くないとは思いますが、「S&P 500」だけで十分、と言っている人は多く、個人的にもまあそうなのかな、、、という気は正直します。私はリートや債券ファンドの値動きを見て勉強したいという思いもあるので、ポートフォリオに組み入れて毎日1度チェックをしていますが。
FXはやめておいた方がいいと思います。自分も散々やったのでよく分かるわけですが、あれには麻薬みたいなところもあるので。私も、あの時やめてなかったら人生詰んでたかも、、、という時期があったので。
仮想通貨取引は正直個人的にはお勧めです。「仮想」とはいうものの、あれは新しいテクノロジーですから、将来の応用可能性は十分にありますし、投資対象としても夢があります。ただ「利回り」が定義できるタイプのものではありませんから、「最悪なくなってもいい金額」に留めることをお勧めします。基本的には買ったら何年も保有し続けるタイプのもので、FXのように追加でジャブジャブお金を注ぎたくなるようなものではありませんから、「精神的安全性」は高いのではないでしょうか。
「コロナ禍」はもちろんネガティブな存在ですが、資産形成のチャンスをもたらしているのもまた事実です。我々のような一般の個人がウイルスに文句を言おうと、菅さんや二階さんに文句を言おうと、事態が変わるわけではありません。チャンスと認識して適切な動きを取るのが一番です。
皆さんがリッチになったところで私には何の得もありませんが、これもまた何かの縁。幸運を祈っています。