とある飛行機好きの生活向上ブログ

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(米大統領選挙)「トランプショック」によりFXや株で儲けた人、損した人

暴落


いやぁ〜、また面白いものが見られましたね。

 

開票作業中のマーケットの動き


11月9日の日中、アメリカ大統領選挙の開票作業があり、トランプ氏がクリントン氏に勝利し、次期大統領になることが確定しました。

ご存知の方も多いかと思いますが、世界中のマーケットが荒れに荒れました。日経平均は大暴落。米ドル/円レートは105円台から101円台まで下落し、短時間で激しく円高方向に振れました。

「トランプショック」なんて言って、メディアも民衆を煽る煽る。慌てて所有している株を売り払ったり、FXでは持っていたクロス円ロングのポジションを慌てて決済したりして、結果的に大損した方なんかも決して少なくはないのではないでしょうか。そもそも、そうじゃないとあのような雪崩のような値動きは起きませんからね。

しかしながら、トランプ氏の勝利がほぼ確からしいというのがわかってきた夕方頃からは、ドル円レートは元の水準へとグイグイ値を戻し、NYダウは大幅プラスで引け、昨日の日経平均株価はなんと暴落前よりも高値で引けています。つまり、数日単位で見た場合には「何も起きなかった」ということです。

これがマーケットというか、FXや株の怖さです。我々は今後のためにも、今回の値動きをよく頭に叩き込んでおく必要があるのではないでしょうか。

ちょっとでも「不安」があると、世界中の人々が円を買います。株のようなリスク資産は売却して、なるべく現金として持っているようにしたり、金を買ったりするわけです。こうやって文字にすると簡単なのですが、いざマーケットに参加すると、人によっては簡単に冷静さを失ってしまったりするから怖いものです。

 

儲けた人、損した人


客観的なコメントばかり書いていても退屈なので、私がどう動いたのかを先に書いておきたいと思います。

今回、私が手を出したのはFX取引です。

「トランプっぽい」となった場合、円高に振れるだろうことは誰でもわかるわけですが、だいぶ前から「トランプが勝つ可能性は案外高そうだ」なんて話は出ていましたらか、個人的には、既にマーケットはトランプ勝利を織り込み済みで、そもそもそんなに値動きはないだろうと思っていました。ですから、取引をするつもりは実はありませんでした。

そんな中、開票が始まり、最初は「トランプっぽい」と発表されて少し円高方向に振れました。しかし少しすると「やっぱりクリントンっぽい」となり、円安方向へ。

しかしその後、突如「どうやらトランプで決まりっぽい」という状況に変わり、ドル円は雪崩のように101円台まで落ちました。

個人的にはこの動きはすごく不自然に見えましたから、こりゃすぐに元の値に戻るなと考え、ドル円を少しだけ買っておきました。101円台後半で買ったのですが、予想通りすぐに値は戻りましたから、104円台に乗ったところで決済しました。ちょっとしか買っていないので儲けは10万円くらいですが、まあでも、それだけあれば結構な量のお酒が飲めますから、臨時収入としては十分満足しています。「足るを知る」という概念を理解できない人は、最終的には必ず損をします。

ただ、FXというのはゼロサムゲームですから、今回の変動で大きく損失を出した方も結構いるかと思います。元々ロングのポジションを持っていて、不安になったから決済してしまったという方が結構いそうな気がしますが、まあそれはもう仕方がないですよね。損切りが上手にできる人は基本的に優秀だと私は思っています。

しかしながら、クリントン優勢と発表されたタイミングで新規に買った人は反省すべきでしょうね。いくらクリントンが最終的に勝ったところで、大きく円安に振れる理由など存在しないのですから。

 

自信がないのなら特にFXはやらない方がいい


実は私、以前は友人や同僚によく言っていました。「タダで銀行に金を貸すなんて馬鹿のやること。投資しなきゃ損。」と。

でも、それから私もいろいろと痛い目に遭い、考えが変わりました。

「よほどの自信がない限り、素人は投資なんかしない方がいい」と今は考えています。というか、みんな「投資」と言うけれど、ほとんどの一般人にとってはただの「ギャンブル」でしかないような気がするんですよね。

私は、リーマンショックの際にFXにハマっていて、大損しました。あの時の値動きを知っている者として書いておきたいのですが、あれ以降、マーケットの値動きはどんどん荒くなっています。ものすごくざっくり言ってしまえば、「個人投資家を嵌めることに機関投資家たちが本気になっている」からだと思います。

とにかくゼロサムゲームをやっているのだということを忘れてはいけません。要は、人と同じ動きをしたら確実に負けるようになっているのです。よほどの自信がある人以外はやるべきではないでしょうね。

実は、なぜここ数ヶ月間は投資関係のブログ記事を書かなかったのかと言うと、何もやっていなかったからです。私は、株は特定の人しか知り得ない情報を持っていなきゃ勝てないと考えているし、FXで勝てる自信はそもそもないからです。

だから、今後私は、こんな感じのハイエナ精神でやっていこうと思っています。数ヶ月に一度は必ず「かなり勝ちやすい状況」が訪れるので、そういう時にだけ手を出そうかなと。

 

ネット上の情報にはくれぐれもご注意を


最近、楽して儲けようと企む変な人たちがすごく増えています。ですから、皆さんも本当に気をつけてください。

自動売買プログラムとか、情報商材とか、セミナーとか、サロンとか、あんなもの全部インチキです。それで本当にそんなに儲かるのなら、その連中はそれに専念しているに決まってるわけですから。

投資なんかで安定的に稼ぐことは不可能だから、多くの人はチマチマとTwitterで勧誘して商材を売りつけたり、セミナーやったり、ブログでアフィリエイトやったりしているわけです。そっちの方が確実に儲かるから、そういう手段を選んでいるわけです。

私の本業は社畜ですから、楽して稼ごうとする奴らのことが基本的に嫌いなんですよね。ですから、今後も当ブログでは、そういう下衆な連中のことは積極的に取り上げていきたいと思っています。

今回の選挙の結果って、要は「白人労働者たちの資本主義に対するヘイト」を反映したものだと私は思うんですよね。何でもかんでも自由。やったもん勝ち。どんな手を使っても稼いだもん勝ち。そういう社会に強い嫌悪感を抱いている連中の不満が爆発した結果なんじゃないかなと。

先日、このブログに対して、「広告サービスを提供するからアクセス数の詳細を教えて欲しい」という上から目線なメッセージを韓国人からもらったけれど、今考えれば、私の感じた吐き気はトランプの支持者たちが日々感じているものと同じなのでしょうね。

 

最後に


話が大きく逸れましたが、私が言いたいことが少しだけでも伝わったら嬉しいです。

株もFXもインターネット経由で簡単に手を出せるし、SNSを利用して何かを売りつけたりするのも簡単な世の中になりました。本当に何でもかんでも自由です。うまくやれた者は豊かに暮らし、それ以外の人間は安い賃金でこき使われる。トランプの勝利はそういった現代の資本主義社会に対するヘイトの表れだと思います。

当ブログのタイトルには「生活向上」という言葉が入っていますが、それは経済的な豊かさを意味しているわけではありません。実のところ、「現代人のQOLについてじっくり考えてみたかった」といったようなモチベーションがあったりなんかします。

とまあ、非常にごちゃごちゃした記事になってしまいましたが、今回トランプが勝ったことで、本当にいろいろと考えさせられました。