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なぜ今年のマーケット展望の予想は困難なのか? トランプ氏の政策における矛盾点

相場の動き


とうとうこの日がやってきました。投資家にとっての一大イベントです。

今回は、今夜予定されているトランプ氏の記者会見の前に、重要なポイントをおさらいしてみたいと思います。

 

トランプ氏の選挙後初めての記者会見


今夜、日本時間の12日午前1時から、アメリカの次期大統領であるトランプ氏の記者会見が予定されています。彼は選挙後、しっかりと会見をして政策を述べることをしてきませんでしたから(就任前なので当たり前と言えば当たり前ですが)、今回が最初の記者会見及び政策発表の場ということになります。

ちなみに、彼は普段、大事なことに関してはTwitterでつぶやいているわけですが、あれってどうなんでしょうかね。大統領が一民間企業のサービスばかりを利用して情報発信をするというのは、なんだかちょっと問題があるような気がします。

それはさて置き、今夜の記者会見は株やFXをやっている者にとっては一大イベントです。例えば、どこかの機関投資家の息がかかった記者が「あなたの政策の観点から言ったら、現在のドルは少し高いような気がしますが、どう思われますか?」なんて質問をしたとして、彼がもし「私もそう思う」なんて答えたら、ほぼ間違いなく米ドルは暴落するでしょうし、明日の日経平均も大きく値を下げることになるでしょう。

彼には、娘さんの旦那さんを含め、たくさんのアメリカを代表するブレーンたちが付いていますから、例えば上記のような質問を受けたとして、「特に高いとは思わない。このくらいであれば問題ないと思う。」なんて答える可能性も十分あります。その場合はもちろんトランプ相場、いわゆるトランプラリーというやつがもうしばらく継続する可能性が高いのではないでしょうか。アメリカの最近の各種指標なんかはかなり良好なので、ドルやダウ、日経平均がもうしばらく上昇を続けてもなんら不思議ではありません。

ただ、彼が掲げている政策に着目すると、彼的にはどう考えてもドル高は嬉しくないような気がします。もっと言えば、「ドル安が前提」となっている政策に思えてなりません。以下、簡単にそれに関して書いておこうと思います。

 

トランプ氏の政策における矛盾点


トランプ氏が掲げている政策には、どうにもこうにも矛盾しているように思える箇所があり、それが投資家たちを悩ませているような気がします。ここでは、その一例を挙げてみたいと思います。

まず、彼が目指しているのは「強いアメリカ」であり、「保護貿易主義」の政策をとることが予想されます。要は、商品を作ってそれを輸出することで儲けている民間企業を力強く支えますよと言っているわけです。言うまでもなく、それを現実のものにするための前提になるのがドル安です。まあ、ドル安とまで言わないとしても、少なくともドルが高いのはマズいわけです。

次に、彼が実行しますよと言っているのは、「大規模なインフラ投資」です。これを実現するためには、国債をたくさん発行する必要があるのですが、そんなことをしたら当然金利はぐんぐん上がってしまい、結果としてドル高となってしまいます。

これら二つの政策は明らかに矛盾します。特に前者は、彼がこれまでに強調して主張してきた政策なわけですが、選挙後、ドルはかなりの勢いで値を上げてきていて、政策の方向性とのギャップは広がる一方に思えます。さらには、イエレンFRB議長が予告している追加利上げによってドル高はさらに進む可能性が高いので、それとも明らかにミスマッチなわけです。

ですから、投資家的には、「結局どっちなの?」となるわけです。その問いの答えの少なくとも一部が今夜の記者会見で得られるのではないかと考え、多くの人たちが注目しているのです。

 

で、どう動くべきなの?


私のような弱小アマチュア投資家にとって問題なのは、「どう動くべきか?」なわけですが、答えはもちろん私にはわかりません。とにもかくにも、すごく大きく相場が動く可能性がありますから、例えばFXであれば、会見の前までに極力ポジションは解消しておくべき、ということになるかと思います。まあ、上がるか下がるかの二択ですから、米ドル/円をちょびっとだけショートで持って朝まで放置なんていうのも、ギャンブラー的には面白そうな気がしますが(笑)

そういった個人の利益のことから離れても、いったいどういった方向性になるのかは個人的には非常に興味があります。ドル高を牽制するのか、「指標も上向きだし、もうしばらく放置するか」なんて考えて明確なコメントは避けるのか。

まあ、なんだかんだ言って就任前ですからね、、、たくさんの悲鳴が聞こえてくるようなことはしないような気がしますが、どうなんでしょうね。