とある飛行機好きの生活向上ブログ

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(騒音は本当に大丈夫なのか?)羽田空港の「都心低空ルート」導入が決定

国土交通省が羽田空港の運用に関して、いわゆる「都心低空ルート」を導入する方針を固めたようです。

 

羽田空港の「都心低空ルート」とは?


羽田空港を利用したことがある方であればわかるかと思いますが、羽田空港への着陸時には東京湾側から(つまり東か南側から)アプローチすることになっています。しかしこのことは離発着可能な便数に強い制限を与えることになりますから、2020年の東京オリンピックに向けて何としても便数を増やしたい日本政府は、この制限を緩和しようと検討を進めてきたわけです。

そこで今回導入が決まったのが「都心低空ルート」。東京湾側からではなく、空港の北西から都心の上を通ってアプローチするルートのことです。練馬区から始まって渋谷区、港区、品川区等の上空を低空飛行しますから、安全面や騒音に関して問題がないのか議論がなされてきたわけです。

 

問題は騒音?


個人的に思うこととしては、とりあえずまあ安全面に関しては大丈夫だと思うんですよね。飛行機ほど安全な乗り物は他に存在しないわけで、基本的に飛行機というのは墜落しないものですから。

ただ、騒音に関しては結構問題になるんじゃないかなと私は勝手に思っています。このルートが実現すると、新宿や中野付近で約915mの高さ、渋谷や恵比寿付近で約610m、品川区の大井町付近では約305mくらいの高さで飛行することになるそうなのですが、東京の都心なんて高層ビルだらけなわけで、飛行機までの直線距離はこれらの数字よりもだいぶ短くなるケースが多いような気がします。大井町付近では、機内にいる時と同じくらいの騒音が想定されているそうなのですが、これはかなりのレベルの騒音です。

皆さんは、飛行機に乗っていて「うるさい」って思ったことありますか?

多分あまり意識したことがないという人が多いのではないでしょうか。基本的に乗っている間ずっと続く騒音であり、あまり変化がないため、すぐに慣れてしまうんですよね。

実際にはあれはかなりのボリュームです。私も以前は全然気にしていなかったのですが、機内でノイズキャンセリングイヤホンを使うようになってから考え方が大きく変わりました。ノイズキャンセリング機能のスイッチを入れたり切ったりしてみると、ものすごい差を実感できます。あとは、ああいった周波数の騒音を断続的に聞くことにより、人間は不安やストレスを感じやすくなるそうですから、新ルートで通過が予想されるエリアにある高層マンションの上層階に住んでいる人たちなんかにとっては、本当に洒落にならない事態になる可能性があります。まあ、そういったことも踏まえた上で、計画が立てられているのだとは思いますが、、、

私が住んでいる台北にも、街中に「台北松山空港」というのがありますが、羽田空港と比べれば離着陸する便数自体は全く多くはないし、台北市内には東京都心にあるような超高層ビル群も存在しません。

とりあえず、私が東京に引っ越す日がもしきたら、新ルート沿いには絶対に住みたくないですね。深夜に家のすぐそばをバイクが通る際なんかに、体がビクッてなることがあるけれど、ああいった低音の騒音って、本当に脳にかなりダメージがあるような気がするんですよね、、、