とある飛行機好きの生活向上ブログ

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海外渡航は現在でも可能? 今後の展望は? 餅の方がコロナよりも怖いって本当?

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で現在日本人に対してはほぼ全てと言ってもよいほど多くの国に関する渡航中止勧告が出されています。しかしながら、「渡航禁止」ではありませんし、国際線も便数は少ないものの現在でも運行自体はしています。一体どういう人たちがそういった便を利用しているのでしょうか?

 

基本的には不可能


まず、「海外渡航は今でも可能か?」という問いに対する答えは「基本的には不可能」ということになります。


現在多くの国は外国人のビザなし入国を停止していますし、ビザの発給に関しても一部の例外を除いて停止しているからです。外務省が現在ほとんどの国に関して出している「感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)」には拘束力がないので、我々はそれを無視して出国することが可能ではある(もちろん基本的には守るべき)のですが、渡航先の国で入国ができないということになるわけです。もっとも、空港のカウンターでチェックインをする際に入国に必要な書類の提示を求められますから、実際にはその段階で止められてしまい飛行機には乗れないわけですが。


そんなわけで、海外旅行が大好きなあなたがいくら次の週末に武漢を訪れて街中で「コロナの馬鹿野郎〜!!!」と叫びたくてもそれは不可能なのです。


とは言え、国際線は毎日飛んでいますし、利用者がいるのもまた事実です。一体どういう人たちがそれらを利用しているのでしょうか?

 

海外渡航が可能な人とは?


これは言うまでもないと言えばそうなのですが、「帰国」が目的であればもちろん日本を出国して国際線を利用することができます。


現在国を問わず外国人の多くは本国で過ごしています。コロナの蔓延により各国が鎖国に近い状態になる直前、今年の2月や3月の段階で非常に多くの外国人が帰国したからです。しかしながら、各々事情というものがありますから、その時に帰国しなかった外国人というのも決して少なくはありません。現地で仕事をしていたりすると帰国は容易ではありませんしね。そうやって2月3月の時点で帰国せずに日本に残った外国人たちが、各々の都合のいいタイミングで帰国をしているという現状があります。


それでは現在日本人にとって海外渡航は不可能なのかというと、必ずしもそうではありません。現在でもビザの取得が可能な人であれば渡航が可能です。全ての鍵はビザなのです。


ただビザと言っても、現在取得可能なビザは国を問わずかなり限られており、基本的には「就労ビザ」ということになります。ただ、現地に仕事さえあればいいのかというとそうでもなく、一般的な労働者には発給していない国が多いです。


例えば、これは中国政府が2020年3月26日に出した外国人の入国停止に関する発表です。

 

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要は、(現在中国国外にいる外国人に関して)有効なビザ及び居留許可を無効にして原則的に外国人の入国を停止するものの、外交ビザや乗務員用のビザを持っていれば引き続き入国可能、訪中が必要なビジネスパーソンや科学技術関係の専門家などは在外公館にてビザの申請が可能であり、この発表後に取得したビザであれば問題なく入国可能、ということです。


まあ外交官はある意味無敵の人ですから当然として、要はそれ以外の人でも現地に仕事があればビザの申請が可能ではあるようです。ただ、現実的にはそんなに簡単な話でもなかったりします。まず、いわゆる駐在員の渡航は現実的ではありません。外務省が渡航中止勧告を出している以上、国を問わず社員を渡航させるわけにはいかないからです。私の身内にヨーロッパで駐在員をしている人がいますが、日本から人を送れないから現地に留まらざるを得ない状況が続いているそうです。ということで、今でもビザの取得が可能で渡航に支障がない人というのは主に「現地採用で働いている日本人」ということになります。


知り合いからの情報を総合すると、コロナの影響でそもそも就労ビザ自体が現在は非常に取りにくいそうですが、現地採用で働いている人の中には専門性の高い仕事をしている人も多いため、そういう人であれば現在でもビザが発給される可能性があるようです。国によってはPCR検査の陰性証明の提示を入国の条件にしているようですが、その場合は健康保険適用外ではあるものの、お金さえ払えば日本でも最近では簡単にPCR検査を受けられるそうで、それを渡航の直前に受けて書面で受け取った検査結果を持って渡航する必要があるようです。価格には差があるようですが、知り合いは4万円ほど支払ったと言っていました。


そんなわけで、パッと見日本では海外渡航が禁止されているように見えますが、在日外国人や外交官、そして現地採用で働いている(orこれから着任する)日本人の一部は現在でも海外渡航が可能ということのようです。

 

今後の展望


現状は上述のような感じということで、それでは一体いつになったらごく普通の観光目的の海外渡航が可能になるのでしょうか。


懸案事項は以下の4点です。

 

  1. 感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)
  2. 水際対策
  3. 観光ビザは取得可能か
  4. ビザなし入国は可能か


まず当該国の感染症危険情報レベルが引き下げられないことには話になりません。現在はレベル3(渡航中止勧告)ですが、観光旅行は不要不急の渡航以外の何物でもありませんから、レベル2(不要不急の渡航は止めてください)に引き下げられたとしてもまだダメということになります。年内にレベル1(十分注意してください)以下に引き下げられることなどまずあり得ないでしょうから、道のりは遠いですね。


感染症危険情報と絡んだ話でもあるのですが、いわゆる「水際対策」も緩和されなければ話になりません。現状では海外から帰国する度に14日間の自主隔離と公共交通機関の利用禁止が課されるわけですが、そんな状態で海外旅行になど行けるはずがありません。これが私が現在最も忌々しく思っている制限です。一刻も早い撤廃を切望していますが、SNS上には「自主隔離ではなく強制隔離に!」なんて言っている人が未だにいるわけで、撤廃までにはまだ時間がかかりそうです。


奇跡が起こって上述の2つをクリアしたとして、次に問題になるのは相手国が入国を許可してくれるかどうかです。ビザなし入国が可能になるのは当分先の話でしょうから、まずは何らかのビザを取得しての入国ということになるのでしょうが、観光ビザが解放されるのはやはりだいぶ先でしょうね。観光なんて不要不急の移動の極みですから、双方の国の内部での経済活動が完全に正常化していることが大前提になります。お盆の帰省の可否が議論されている日本の現状を見ていると、夢のまた夢のようにすら思えます。


また、いくら皆さんが海外旅行ファンでも「ビザを取得してまで行きたいとは思わない」という方は多分多いのではないでしょうか。日本人はそもそもビザというものに慣れていませんし、取得経験のない方もすごく多いでしょうから。となると、ビザなし入国が再び可能になるのを待つしかないわけですが、これは要はほぼ完全な形でパンデミック発生以前の状態に戻るということですから、年単位の時間が必要になるかもしれません。それをぶち壊してくれるゲームチェンジャーが東京オリンピックだと私は思っているわけですが、開催に反対する人が多い現状を見ているとイライラ、、、望み薄なのかなと思ったり思わなかったり。

 

終わりに


日本は世界で最もコロナ騒動が長期化する国になるかもしれないと私は考えています。私も海外では「ただの風邪でしょ」なんて言えるわけですが、日本では怖くて言えません。コロナ云々というよりは異常なまでの同調圧力に問題の起源があるように思えてならないのです。現時点での日本におけるコロナ死者数は餅を喉に詰まらせ窒息して亡くなる人の数よりも少ないわけで、飲食店の営業時間に制限をかけるよりも餅の完売を禁止した方がより多くの人の命を救えます。ちなみに、例年のインフルエンザによる死者数と比べても3分の1程度です。


この「コロナよりも餅の方が怖い」という厳然たる事実に関して、皆さんはどう思われますか?


私は死者数の統計を根拠に、日本に限れば「コロナは風邪以上インフルエンザ未満の怖さしかない」と思っていますが、これを十分な科学的根拠(数字)でもって否定できる方がいたら是非ご意見を伺いたいです。