とある飛行機好きの生活向上ブログ

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海外で体調を崩した時の対処法。インターネットと翻訳アプリを活用した賢い薬局の利用法。

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海外で体調を崩したとして、病院に行くほどではないな、、、といった場合に頼りになるのはやはり「薬局」。今回はその際に知っておくと良いかもしれないちょっとしたテクニックをご紹介したいと思います。

 

海外で体調不良!?


人間誰しもいつ何時体調を崩すかわからないわけで、過去に一度も体調不良で病院や薬局のお世話になったことのない人というのはそうそういないはずです。


日本国内にいる時であれば話は簡単で、開いている内科の医院(クリニック)を探して受診するなりドラッグストアで市販薬を買うなりすれば良いわけですが、海外にいる場合そう簡単にはいきません。在住歴が長く現地語に堪能な方は日本同様困難はないかと思いますが、在住者であっても現地語に疎かったり、旅行で訪れている場合などは途方に暮れてしまう可能性があります。また、特に現在はコロナの影響で一時帰国ができず、日本から持ってきた常備薬が切れてしまったなんていう在外邦人もいるかもしれません。


まず大原則として、症状が深刻な場合は我慢せずに躊躇うことなく滞在中のホテルのフロントスタッフや現地の友人知人に助けを求め、医師の診察を受ける必要があります。今回想定するのはそういった対処法が明らかな場合ではなく、医者に診てもらうほどではないけれど体調が明らかにおかしく、いわゆる市販薬が必要だと思われるような場合です。

 

海外の薬局


もちろん国によって様々ではありますが、日本人は体調を崩すと比較的すぐに医者に診てもらおうとする傾向があり、一方海外では、まずは薬局に行き薬剤師さんに相談しつつ市販薬で対処しようとするのが一般的です。


日本では新薬の認可にかかる時間が外国のそれよりも長かったり、いわゆる「薬機法」(旧・薬事法)が厳しかったりして薬局ではあまり強い薬は販売できないため(ここ数年で一気に規制緩和が進みましたが)、海外の薬局では日本の薬局では売っていないような比較的効果の強い薬が簡単に買えることが多いです。ただ、効果が強いということは一般的に言えばその分副作用も強いわけで、その点に関してはしっかりと認識しておく必要があります。

 

海外の薬局の利用法


それでは具体的にどうやって自分に必要な薬を見つけ出すかという話になるわけですが、もちろん最も簡単なのはやはり薬局の店員さん(できれば薬剤師さん)に症状を伝えてお勧めを伺うというやり方です。


もし現地語がよく話せない聞き取れないということであれば、スマートフォンの翻訳アプリを使うのが一番です。私が主に利用しているのは「Google 翻訳」(Google Translate)なのですが、翻訳の精度は近年飛躍的に向上しており、これさえあればまず困らないかと思います。文字で入力して翻訳結果を相手に見せてもいいですし、マイク入力なら文字をタイプする必要すらありません。またカメラ入力にも対応しているので、薬のパッケージにスマホのカメラを向ければ写っている外国語が全て任意の言語に翻訳されて画面に表示されます。


基本的にはそうやって店員さんとコミュニケーションをとって買うべき薬を選べば良いとは思うのですが、個人的にはもう少しだけ賢い方法があると思っています。それは「普段使用している薬と同じ有効成分の薬を選ぶ」ことです。上の方でも書きましたが、薬には副作用がつきものですから、過去に服用して問題なかったものを選ぶのがやはり最も安全だと思うのです。


薬局に行けばそれぞれのコーナーに色々と薬が売られているわけですが、たとえ商品名が日本で売られているものとは違っても、有効成分が同じなら中身はほぼ同じです。ですから、自分が普段服用している薬の有効成分を事前に調べておき、それを店員さんに見せるなりして「これはありますか?」と聞いてみるのが良いだろうと私は考えています。ただ、「そんなことは私にはわからない」という方ももちろんいらっしゃるかとは思いますし、そういった方は素直に店員さんのアドバイスに従えば良いかと思います。


以下、私が実際に経験したケースをご紹介します。

 

抗ヒスタミン薬の例


少し前の話ですが、コロナの水際対策としての入国制限等の影響で私は一時帰国ができず、中国にて動くに動けない状況でした。そんな中、日本から持ってきていた花粉症等のアレルギーの薬として有名な抗ヒスタミン薬の「アレグラ」のストックが切れてしまったのです。


私は中国語は全く話せないのでどうしたものかと悩んだのですが、有名な薬ですからきっと中国の薬局でも買えるだろうと思い、薬局に行ってみることにしたのです。なので事前に「アレグラ」の中国語名を調べる必要があったのですが、それが商品名であることは知っていましたから、まずは「ハイパー薬事典」(http://www.jah.ne.jp/~kako/frame_dwm_search.html)で有効成分の名前を調べてみることに。

 

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ということで、「アレグラ」の有効成分は「フェキソフェナジン」であるということがわかりました。これの中国語名がわかれば良いわけですから、Google 翻訳(※他の辞書でもOK)で調べてみると、、、

 

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「非索非那定」であることがわかりました。あとは、もしこれが薬局になかった場合も想定し、昔飲んだことのある「レスタミン」の有効成分である「ジフェンヒドラミン」の中国語名が「苯海拉明」であることも調べた上で薬局に行ってみることに。


薬局に入るとすぐに店員さんが「何を探しているの?」と声をかけてくれたので、事前に調べておいた有効成分の中国語名をスマホの画面に表示して見せたところ、一瞬で伝わり売り場に案内してくれました。


しかしながら、結論から言うとどちらも置いてはなかったのです。店員さんの説明によると、ジフェンヒドラミンは第一世代、フェキソフェナジンは第二世代の抗ヒスタミン薬であり、現在そのお店に置いてあるのは第三世代の「ロラタジン」(※後で調べたところ、日本ではこれも第二世代として分類することが多いらしい)のみであるとのこと。

 

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パッケージには「Loratadine」と英語表記もされていたため、翻訳アプリによりこれの日本語名が「ロラタジン」であることを知り、その場でネットで検索した結果、日本でも現在普通に使われているごく一般的な薬であることを知り、安心して購入することができました。


ということで、元々欲しいと思っていた薬と同じものは買えなかったのですが、個人的には十分に満足のいく買い物ができました。スマホ一つあればこの手のややこしい問題でも比較的容易に対処できるなんて、本当に便利な時代になったなと。

 

まとめ


とまあそんなわけで、薬の話をしつつITの進化を強調するばかりの記事になってしまいましたが、特記事項としては、薬の有効成分のような普段なかなか触れることのない単語に関しても、Google 翻訳等の翻訳・辞書アプリで十分に対応できるということです。


薬には「商品名」と「有効成分名」があり、製薬会社によってコロコロ変わる前者よりも万国共通である後者の方が重要、それさえ知っていれば翻訳アプリを活用して薬局で購入が可能、という話でした。


基本的には店員さんのアドバイスに従えば問題ないとは思いますが、繰り返しますが薬には副作用もつきものですから、可能であれば普段服用しているものと同じものを選ぶのが良いのではないかと思います。