とある飛行機好きの生活向上ブログ

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海外旅行時における物乞いと募金詐欺への対処法

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海外旅行に付き物な「物乞い&募金詐欺問題」について今回は考えてみたいと思います。

 

海外の物乞い


海外旅行の経験が豊富な方であればピンとくる話だとは思うのですが、もしかしたら「ん? 何の話?」と思われた方もいるかもしれません。

 

日本にも「物乞い」(「物」と言っても連中が求めているのはもちろんお金ですが)はいるわけですが、決して多くはありませんし、日本の物乞いは基本的には座っているだけですから近くを歩く際にもあまり気になりません。

 

しかしながら海外では事情は大きく異なり、例えば私が先日訪れたフランスには物乞いがたくさんいましたし、アクティブに動いて集金しにやってくる輩も少なくありませんでした。

 

ボロボロの服を着て座っているだけの人がいれば、痩せ細ってぐったりした犬を目の前に置いて同情を誘う輩もいましたし、普通に近付いてきて「腹が減ってどうにかなりそうだからコインを少しだけ恵んで欲しい」とストレートにお願いしてきた人もいました。たった数日間の滞在でしたが、駅で電車を待っている時に肩をトントンされたり、トラムの中で声をかけたれたりと、本当にすごい回数物乞いに遭遇しました。

 

募金詐欺


そのままの意味ですが、募金と見せかけてお金を引っ張る方法です。
私は前回のフランス滞在中に2度遭遇しました。その時のことを簡単に紹介すると、、、

 

  1. 子供達を飢餓から救おう募金。某観光地にて写真を撮るのに夢中になっていると、黒人が笑顔で手を振って近付いてきました。彼は募金者のリストを見せつつ、「貧困で苦しんでいる幼い子供達のために少し寄付していただけませんか?」と。
  2. 障害者への支援募金。パリのシャルル・ド・ゴール空港の構内をスーツケースを引いて歩いていたところ、おばちゃんに呼び止められ、「どのターミナルに向かっているの?」と聞かれたので「2Fですよ」と返答。「2Fならここを真っ直ぐよ」と言われたので、「知っています。ってかそこに案内出ていますし、、、」と言って立ち去ろうとしたところさらに呼び止められ、「私はここで案内をしているの。一応記録を残しているからここに名前だけ書いていって!」とのこと。面倒だなと思いつつその紙を見ると既視感が。また募金者のリスト。なんでも、障害者を支援するための募金活動をしているのだとか。

 

どちらのケースも、リストを見ると寄付額の欄には10〜20ユーロくらいの数字が並んでいて、あ〜こりゃフェイクだなと。その場で手渡しなのにも関わらず1,000円以上しか受け付けてもらえない募金とか、そんなの募金であるはずがありませんからね、、、

 

ターゲットは外国人


物乞いも募金詐欺も、よく観察しているとわかるのですが、明らかに現地民だとわかる人やいかにも貧しそうな容姿の人には声をかけてはいないような印象を受けました。外国人旅行客はそれなりに経済的な余裕があるケースが多いわけで、積極的にターゲットにされるわけです。

 

あとは例えばフランスなんかだと、黒人、中東系、移民系等実に様々なルックスの人々が街を闊歩しているわけで、物乞いの立場になって考えた時に、誰に声をかけるのが正解か、、、まあ考えてみればわかりますよね。

 

ということで、全体的に小綺麗な格好をしていることが多い日本人は、欧米ではそっち方面の連中から非常に好まれるわけです。日本人旅行者の中には、若いのに高級ブランドのバッグを持っている人が多いですし、リモワのスーツケースを引いている人なんかも多くて、「お金あります!」って言っているようなものですからね。

 

対処法


それでは物乞いや募金詐欺に遭遇した際にはいったいどうすれば良いのか?という話なのですが、仮にあなたがもしお金を差し出すことに対して何とも思わないのなら、私から伝えることは何もありません。10ユーロでも100ユーロでも好きなだけ与えてください。

 

もしあなたが「まともに働かず楽して稼ごうとするような奴にくれてやる金はねぇ!」と思うようなら、私が最も効果的な対処法をお教えしましょう。

 

それは、、、

 

「日本語しか話せないフリをすること」です。

 

これでとりあえず募金詐欺は確実に防げます。連中が持っている紙には英語表記も記載されているのですが、あなたが日本語以外の言語を一切理解できないフリをすれば連中も諦めるはずです。ですからまあ要は、「英語を決して話してはならない」ということです。

 

ただ、現実的な話をすると、物乞いに対してはこの方法があまり効果的でないケースもあるかもしれません。連中も慣れているので、一切何も言わず、硬貨を数枚載せた手の平を差し出してくるだけのことも多いです。要は、「意味、わかるよね?」という無言のメッセージです。こういう静かな乞い方をする連中は決してアグレッシブではないので、やはり日本語でやんわり断るのがベストな気がします。

 

あとは、海外で市街地や観光地をブラブラ歩きたいのなら、持ち物には注意することをお勧めします。例えば、フランスやイタリア発の有名ブランドは多いわけですが、ブランド物のバッグなんて普通の現地民はまず持っていません。20代のうちからそんなものを持つのはアジア人くらいです。なるべく高級品を持ち歩かないことは防犯上効果的だと私には思えます。

 

もちろん、がっつりお洒落をしてお気に入りのブランド品を携帯し、派手目な贅沢旅行を楽しみたい場合もあるかと思います。そういった際には、適切な旅の手配をすれば良いのです。セキュリティーの要である宿にお金をかけ、空港送迎を含めた移動時にはなるべくホテルが手配した乗り物を利用するようにしましょう。この場合のキーポイントは「貧民に接する機会を極力減らすこと」です。

 

管理人のポリシー


それでは最後に、私が物乞いや募金詐欺に遭遇した際にどうしているのかについて書いて終わろうと思います。

 

個人的には、健康で体が動くような連中は、物乞いなどせずに真面目に働いて生計を立てるべきだと思いますし、病気等で働けない人達に対してはその国の政府が手を差し伸べるべきだと考えています。

 

ただ、それと同時に、世の中には多少の余裕というか、ほんの少しくらいルーズな部分があった方が良いのではないか?とも考えています。

 

そんな思いもあり、私はいつも相手の人となりを見て判断するようにしています。
若くて健康そうな体つきで、かつ、横柄な態度で手を突き出してくるようなのに対しては、なるべく相手を怒らせないように気をつけつつ拒否します。逆に、草臥れた容姿で申し訳なさそうに「お腹が減っているんだ、、、」なんて言ってくる連中には1〜2ユーロ程度を渡すようにしています。お金を受け取ると顔色一つ変えずに黙って去って行く人がいれば、しっかりお礼を言って去って行く人もいます。私はそういう時に、「人間」というものを見ているような気がします。

 

上の方で書いた募金詐欺のケースですが、観光地で会った黒人男性に「俺は貧乏で金がないんだ。1ユーロだけなら出せるけれど、それでもいいかい?」と聞いたところ、相手は頷いたので渡しました。空港で会ったおばちゃんには、「1ユーロか2ユーロなら出してもいいよ」と伝えたところ、「10ユーロだけでいいから!」との返事。私は再度、「2ユーロまでしか出せません。それで不満ならもう行きますよ?」と伝えたところ、「それじゃあ、5ユーロ!」との返事。もちろん私はその場から立ち去りました。後ろからジャポンがどうのこうのと私を激しく罵る声が聞こえてきましたが、発展途上国でサバイバル生活をしている私にとってはそんなものは屁でもありません。彼女は典型的な愚か者です。何も得られないくらいなら、黙って2ユーロをもらっておけば良いものを。

 

私には放浪癖があるのでたまに海外にフラッと出掛けますが、実は私、観光名所や世界遺産等には一切興味がありません。ただただ「人間」に興味があるのです。ですから、上述のようなコミュニケーションをどこか楽しんでいる自分がいることも否定はしません。こういうのも私にとっては「旅」の一部なのです。