とある飛行機好きの生活向上ブログ

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(サンタクロースが眠る街)南イタリアの「バーリ(Bari)」

今回は南イタリアにある「バーリ(Bari)」という街をご紹介したいと思います。

 

イタリアのバーリ(Bari)


ヨーロッパ旅行が好きな日本人は多いわけですが、とりわけ人気が高い国と言ったらやはり「イタリア」ではないでしょうか。世界遺産を最も多く有する国であり、食べ物も美味しく、ヨーロッパ旅行で訪れるにはまさに最適とも言える国です。

 

ところで、「イタリアの都市」と言ったら、皆さんはどんな名前を挙げますか?

 

おそらくはやはり、「ローマ」、「ミラノ」、「フィレンツェ」、「ベネチア」あたりではないでしょうか?

 

実はこれらの都市は全てイタリアの北部(ローマは真ん中くらいですが)に位置していて、「北イタリア」なんて呼ばれたりすることもあります。そして、今回ご紹介するプーリア(Puglia)州の「バーリ(Bari)」という都市は、実はだいぶ南の方に位置しており、「南イタリアの玄関口」などとも呼ばれている場所なのです。

 

上で名前を挙げたような有名な都市にはおそらく訪れたことがある読者さんも少なくないかと思いますが、なかなか南イタリアまで足を延ばす方はいないので、今回は写真多目で現地の雰囲気をお伝えしたいと思います。

 

まず場所の確認からですが、長靴のかかと部分の近くです。

 

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アドリア海にベタッと貼り付いたような形をしています。

 

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観光に適したエリアとしては、中央部分の北にある飛び出た地形のエリアです。

 

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こちらの地図の下部にあるのが「バーリ中央駅」で、駅の北側には新市街が広がっており、バーリ大学の北の方には旧市街があります。中央駅から旧市街の入り口までは、ざっくり言って徒歩で15〜20分くらいです。

 

行き方


次に行き方ですが、バーリ中心部の北西方向8kmくらいのところに「バーリ空港」があり、空港とバーリ中央駅は鉄道で結ばれています。

 

なお、こちらの空港ですが、日本からの直行便はありませんので、訪れる際には必ず乗り継ぎが必要になります。全日本空輸(ANA)とも提携しているイタリアのアリタリア航空で東京からローマまで飛び、そこで乗り継ぐことも可能ですし、例えばANAの自社運行便を利用する場合であれば、ドイツのミュンヘンまで飛びそこで乗り継ぐルートもあります。他にはスイスのチューリッヒ経由なんていうのも悪くないかもしれません。

 

参考までに、バーリ空港で撮った写真を何枚かアップしておこうと思います。

 

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いかにも地方都市の空港といった感じの小さな空港ですが、飲食店やお土産物屋は普通にあるので退屈することはないかと思います。なお、空港内に(日本人が使えるような)ラウンジはないようです。

 

飛行機から降りたら案内に従って地下にある鉄道の駅まで進み、そこから電車でバーリ中央駅まで行くことができます。

 

ホテル


皆さんの中には当記事を読み終わって「よし、行こう!」なんて思われる方もいるかもしれませんので、一応宿に関しても書いておきたいと思います。

 

基本的な選択肢としては「ホテル」もしくは「B&B」ということになります。私はどうしても民泊というものに対しては不安を感じてしまうので、基本的にはどこの国でもホテルを選ぶようにしているのですが、バーリに関しては明らかにB&Bの方が質は高いです。そもそもこの街にはホテルチェーンに属しているようなホテルというのは皆無ですし、ビジネス需要もありませんから、旧市街にあるお洒落なB&Bに泊まってのんびり街歩きやカフェ、グルメを楽しむのが基本になるかと思います。

 

カップルや家族、友達と一緒に旅行をするのであれば、迷うことなくB&Bにするべきでしょう。その場合は、「Booking.com」等の検索サイトを利用して、なるべく口コミ評価の高い宿を選ぶことをお勧めします。

 

問題は「女性の一人旅」ですが、まあヨーロッパを一人で訪れるくらい度胸のある女性なら問題ないとは思います。ただ、イタリアにはとにかくプレイボーイが多いので、それに関しては注意することをお勧めします。あと、バーリ中央駅周辺(特に南側)には夜間は近付かない方が良いと思います。最近は移民も多く、駅周辺や新市街の治安は悪化傾向にあるという話を聞きました。なお、旧市街に関しては多分安全なので心配無用だと思います。私は夜遅くまでレストランで呑んだくれていましたが、広場では子供たちが楽しそうに遊んでいて非常に平和な雰囲気でした。

 

ということで、宿に関しては「旧市街にあるB&B」と覚えておくと良いかと思います。

 

バーリの街並み


さて、前置きが長くなりましたが、それではバーリの街並みを見てみましょう。
続けて何枚か写真をお見せしたいと思います。

 

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アドリア海の深みのあるブルーが本当に美しいです。白い石畳とのコントラストがまた絶妙なんですよね。

 

ちなみに、私のお気に入りの一枚はこちら。

 

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これはもうね、わかる人にしかわからないアートですよ、多分。

 

サン・ニコラ聖堂


おそらく当記事のタイトルが気になって読んでくださっている方もいるかと思いますが、実はこの街には、サンタクロースのモデルとなった「聖ニコラ」が眠っている「サン・ニコラ聖堂」があるのです。

 

観光コースとして、やはり海沿いをのんびり歩くのがお勧めなのですが、旧市街の東側の海沿いを歩いているとこんな場所が見つかるかと思います。

 

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このアーチを海側からくぐると、そこにはサン・ニコラ聖堂があります。まあ結構大きな建物なので、どこからでも簡単に辿り着けるとは思いますが。

 

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聖堂の前に立っているこのおじさんが聖ニコラです。

 

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左手の聖書の上に載っている球状の金貨をある日の夜、貧しい少女に与えたのだとか。

 

それでは聖堂の中に入ってみましょう。

 

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この写真を見るとわかるわけですが、サンタクロースってこういう肌の色だったのですね。

 

ちなみに、聖ニコラのお墓は地下にあります。

 

さて、写真も一通り撮ったし外に出るか、、、と出口に向かったところ、なぜか聖堂の中央通路部分に白いカーペットが敷かれ、、、

 

そうです。なんとこの日にはちょうど結婚式が予定されていたのです。

 

パイプオルガンの演奏が始まった瞬間、鳥肌が立ちました。厳かな空気が聖堂内を包み込んだのです。

 

扉が開き、花嫁が父親にエスコートされて中に入ってきました。このお父さん、ゴツい体に真っ黒のサングラスが似合っていてめちゃくちゃ格好良い! 花嫁さんも惚れ惚れする美しさ。イタリア人女性は薄めの褐色の肌をしていることが多いのですが、純白のドレスがものすごく映えるんですよね。やっぱりドレスはこっちの連中のものだから、日本人は白無垢一択でいくべきだな、なんてつい思ってしまいました。

 

新婦の入場後は聖歌隊の合唱。実は私、「Sister Act」(日本では『シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを〜』)が大好きなんですよ。なのでこの日はただただラッキーだったなと。

 

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こういった長い歴史のある「文化」を強く感じる結婚式っていいなと、心の底から思いました。
お二人とも末永くお幸せに。

 

食事


さて、素晴らしい結婚式に見入っていたらお腹が空いてきました。食事にしましょうか。

 

バーリでの食事に関してですが、ぶらぶら歩いていればトラットリアやタベルナ(リストランテはあまり見かけなかった)、ちょっとしたテラスカフェのようなお店がたくさんあります。あまりハズレには出くわしたことがありませんが、拘りたい方は事前にネットで調べておけばよいかと思います。地元民であるB&Bのオーナーに聞いてみるのも効果的ですし、オーナーが飲食店を経営しているなんていうケースも決して少なくありません。

 

私は直感と雰囲気重視なので、この日も適当に選びました。南イタリアには保守的な人が多く、東洋人なんて全くいないため我々のルックスは浮きますから、入店時には必ず挨拶をするようにしましょう。

 

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まずは、とりあえず一杯!

 

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昼間から飲むイタリアンビールは最高でした。

 

タラーリ(下の写真に写っているドーナッツ状のもの)をサクサクやりながら飲むのがまたいいんですよね。

 

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しばらくするとメインの登場!

 

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私は典型的な肉食男子(肉食オジサン)でして、お店にステーキがあったら必ず注文します。今回の旅行中も毎日食べました。イタリアのステーキは量がしっかりしていて食べ応えがあるので本当に大好きです。日本よりもステーキ環境は明らかに優れていますね。価格も安いですし。

 

残念ながら写真がないのですが、その他、バーリを訪れた際にお勧めなのは、やはり海鮮系です。イカや貝類なんかがすごく美味しいです。あとはイタリア旅行全般に言えることですが、生ハムとチーズは鉄板です。例えば生ハムに関しては、その辺にあるごく普通のスーパーで売っているようなものでもかなりの質です。グラム数を指定すればカットしてくれますから、ワインと一緒に買って宿で楽しむのも悪くないかと思います。

 

あっ、お食事の際には、ぜひシメのコーヒーも楽しんでくださいね!

 

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現地では「コーヒー=エスプレッソ」です。砂糖を投入してスプーンで混ぜ混ぜしている時間がいいんですよね〜! わかるかなぁ〜わかんねぇだろうなぁ〜(笑)

 

ということで、イタリアのグルメに関してはネット上にいくらでも情報がありますからこのくらいにしておきますが、この国では基本的には何を食べても美味しいです。観光大国ではありますが、仮に食事のみが目的であったとしても訪れる価値が十分にあると私は思います。

 

終わりに


そんなわけで以上、イタリア南部にあるバーリという都市のご紹介でした。

 

サン・ニコラ聖堂がある以外は特別目立ったものはありませんが、この街の旧市街の雰囲気は本当に素晴らしかったです。決して近代的ではないのですが、素朴な温かみがあるんですよね。

 

あとはやはり何と言ってもアドリア海の美しさです。世間一般に人気のあるような透明度の高い水質のビーチが若い女の子的な魅力なら、アドリア海は大人の女性の美しさなんですよね。成熟した美にほんの少し憂鬱が混ざったブルーというか、、、

 

有名な観光地は数あれど、こういったアジア人にまだ踏み荒らされていない街というのも本当にいいものです。いつか機会がありましたら、皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。