とある飛行機好きの生活向上ブログ

ごく平凡なサラリーマンが綴る飛行機ブログ。飛行機や旅行、空港ラウンジ、クレジットカード、陸マイラー情報などについて自由気ままに発信していきます。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

旧正月(春節)には飛行機が混むと言うけれど、いったいどのくらい混むのか?「ANAの場合」

2月に入り、いよいよ中華圏において年間通して最大のイベントである旧正月(春節)が近付いてまいりました。旧暦の元日が今年は2月8日(月)ですから、今週の土曜日から旧正月休みとなります。特に来週は、日本でも普段以上に多くの中華圏からの観光客を目にすることになるでしょう。

 

中国経済が失速? 爆買いの消失? NO WAY!!!


日本のメディアが「中国経済の失速により、中国人の購買意欲にも影響が出るかもしれません」なんて報道しているらしいですが、事情に詳しい人が聞いたら笑っちゃいますよ。日本のメディアは本当に偏っていて、視聴者サイドも疑ってかかるということを放棄し過ぎですね。要は、「とりあえず中国と韓国のことは悪く報道しておけば間違いない!」ってな感じなのでしょう。


実際のところは、経済成長のスピードがちょこっと落ちた程度で、中国はまだまだ景気がいいし、日本とは比べ物にならないくらい金持ちがたくさんいます。日本に観光に来た中国人の一人当たりの平均消費額は約30万円だそうですが、今の日本人にはそんな贅沢な海外旅行なんて絶対にできないのではないでしょうか。三人家族で旅行したとして約100万円ですからね、、、ムリムリ。ちなみに、周りの人たちを見ていて思うのですが、台湾人旅行客は絶対にそんなにお金は使わないと思います。ぶっちゃけ日本並みに景気悪いですから。私の同僚の何人かは日本に遊びに行くそうですが、「美味しいラーメンが食べたい!」とか、「雪を見に行きたい!」といったようなことが目的で、宿もビジネスホテルだったりすることが多いです。「せっかくなら、温泉旅館にでも泊まったら?」と言ってみたところ、「あなたは私たちの給料がいくらか知ってるでしょ!」と一蹴されました。あとは、「ツアーで安く泊まれるところもあるんだけれど、そういうところは中国人ばかりだから嫌なのよ」なんて、日本人みたいなことを言っている人もいます。

 

飛行機もやっぱり混むの? 空席はあるの?


日本にいるみなさんにとっては、「旧正月」と聞いてもピンとこないとは思いますが、中華圏では本当に大イベントで、交通機関はもう大変なことになります。飛行機好きが運営しているブログということで、私が普段お世話になっているANA便の混雑状況を紹介させていただきます。
今年の旧正月休みは2月6日(土)〜14日(日)ですから、6日と14日を基準にして、私が普段使っている台北(松山空港)-羽田路線の前後3日間の空席状況を見てみましょう。
まずはエコノミークラスから。

 

旧正月中のANAエコノミークラス空席状況


次はビジネスクラスの空席状況です。

 

旧正月中のANAビジネスクラス空席状況


こんな空欄だらけの検索結果をみなさんは見たことがありますか? これが現実です。
一般的に、搭乗率が80%代後半だと「けっこう混んでるな〜」という感じがするような気がしますが、数日間に渡って100%ですからね、、、
実は私もこの空欄のうちの一つを利用する予定なのですが、座席指定の画面を見てみると本当に全部埋まっているんですよ。
残り席数が少なくなった状態で残っている席というのは予約クラスが高い席ばかりなので、普段の倍くらいの額を出してチケットを買った人もたくさんいるんだろうなということが容易に想像できます。本当に凄まじいですね。

やはりこれだけ極端に混雑すると、出発遅れ等の可能性はどんどん高まりますから、当日はなるべくスムーズにいくといいなと願うばかりです。昨年は出張と有給を組み合わせてけっこうがっつり時期をズラしたので、特に不便を感じることもなかったのですが、今年は大混雑に身を投じてみようと思っていますので、また何か面白いことが起こりましたら、後日報告したいと思います。

 

管理人からのお願い。街でもし中国語を耳にしたら、、、


最後に、日本で中国語を話している人たちを見て、「中国人だ〜」なんて言っては絶対にいけません。「中国人」の可能性ももちろんありますが、「台湾人」、「香港人」、「シンガポール人」、「マレーシア人」等である可能性もあり、彼らの多くは中国人だなんて言われたら怒りますし、「ちゅうごくじん」という日本語くらいは普通に知っていますから。
ちなみに私は、以前ヨーロッパの某国にて(現地語で)「中国人だ〜」と言われ、非常に腹が立ちました。もちろん、中国人を下に見ているという話ではありません。何も知りもしないのに、相手のアイデンティティに関わるようなことを容易に口にする人が嫌いなだけです。

そもそも安易に「◯◯人」なんて言い方をするべきではありません。例えば、台湾や中国にはアメリカ国籍の人もたくさんいたりしますし、2014年にノーベル賞をとった中村修二さんは元日本人のアメリカ人です。私の最近の経験を挙げると、スコットランドからお客さんが来るというので、典型的な白人が来るんだろうと思っていたら、肌が浅黒いんですよね、、、もう何がなんだかわけがわかりません。昨年会ったアメリカ人なんて、自身のことを「アメリカ人」とは呼ばずに「ユダヤ人」と呼んでいました。ユダヤ人としてのアイデンティティをすごく大切にしているということなのでしょうか。ですから、私は基本的に「◯◯人」という表現は使わずに、「◯◯から来た人」みたいな言い方をすることが多いです。ぶっちゃけ、もう全部「地球人」ってことでいいじゃん、というのが本音ですし。

あっ、ちなみに、もちろん中国語がある程度できる人なら、発音の特徴で中国人と台湾人の違いは簡単にわかりますし、英語がある程度できる人なら、聞くだけで中華系かイタリア系か等の違いもわかります。ただまあ、そもそも区別しようと思う必要自体がないような気がします。「国民性」というのは確かに存在すると私は思っていますが、それを個人に対して当てはめようとしても無理があります。他者に気を遣ってばかりいる神経質な中国人がいれば、大雑把な性格でお調子者な日本人だっているわけですから。